こんにちは。
寒い日が続きますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
この時期、雪国の家庭では、積もった雪の上に食材を置き、
天然の冷蔵庫として使用することがあります。
年末年始で人が集まる季節、
冷蔵庫に収まりきらない食材の保存にとても便利です。
同じように、
雪国らしい昔ながらの保存庫といえば「大根つぐら」です。
井仙にいらしたことのある方は、
もしかするとご覧になったことがあるかもしれませんが、
井仙では、旅館と「んまや」の入り口に設置されています。
冬の間、つぐらの中は、
周りに雪が積もることで保存に適した状態に保たれます。
昔の人々は、そこに大根や人参といった食材を入れ、
食材がなかなか手に入らない長い冬を乗り越えてきました。
稲刈りが終わった10月末から11月始めにかけて、
藁を利用してこの天然の冷蔵庫は作られます。
しかもこの大根つぐら、春になって役目を終えると、
そのまま畑の肥料になるというから無駄がありません。
近年、新潟では、
雪室で貯蔵された食材が注目されており、
「むらんごっつぉ」で使用されているにいがた和牛も
雪室で熟成されたものです。
大根つぐらはご存じない方でも、
雪室は聞いたことがあるのではないでしょうか。
今年の冬は、越後湯沢で、雪国の知恵を感じてみてはいかがでしょうか。